A地帯

創作小説、ブロント語、その他雑記等。

2017-01-01から1年間の記事一覧

アンジャスト・ナイツ2 各話一覧

アンジャスト・ナイツ2/Black Embrace #プロローグ - A地帯アンジャスト・ナイツ2/Black Embrace #1「Bloody Sam①」 - A地帯アンジャスト・ナイツ2/Black Embrace #2「Bloody Sam②」 - A地帯アンジャスト・ナイツ2/Black Embrace #3「Bloody Sam③」 -…

アンジャスト・ナイツ2/Black Embrace #27 「Affinity」

「ありがとうございました」 深々とお辞儀をするオリガ。目の前には、ナイツロードの面々が揃っている。「お礼なんていいって、俺らも任務だったんだからな」 腰に手をやり、自慢気に鼻を鳴らすアルドロ。「そうだな。だがお前は俺に謝罪が必要だ。な?アル…

アンジャスト・ナイツ2/Black Embrace #26 「Spritzer⑤」

「ユーリ」 聞き覚えのある、少女の声。 王宮でこの声を耳にするたび、ユーリは彼女に寵愛と憎悪の入り混じった心象を抱いた。 何度となく耳にしたそれに、ゆっくりと目を覚ますと、そこにはオリガの顔があった。

アンジャスト・ナイツ2/Black Embrace #25 「Spritzer④」

「遅いぞボウズ」 突然の登場にも関わらず、エーカーはさも当たり前だというような口調でアルドロに語りかけた。 先ほど自分の命令で本部に突き返したのにもかかわらず、まるで戻ってくるのが分かっていたかのようだ。「ルセェ、誰かさんが散々痛めつけてく…

アンジャスト・ナイツ2/Black Embrace #24 「Spritzer③」

セントフィナスの広場前に、大きな高台がある。 石造りだというのに表面は白くて隆起がなく、無骨さの欠片も感じさせられない。気品溢れるセントフィナス中心部の街並みにすっかり溶け込んでいる。 十数年前、建国記念に建立されたソレは、セントフィナス中…