A地帯

創作小説、ブロント語、その他雑記等。

『厚かましいカイ使いがいらっしゃいました』〜ここで敬語を使うのが大人の醍醐味 Byブロントさん

 私はソルの使い手なのですが、対戦相手が誠に遺憾ながらカイを使用してきたので、「恐れ入りますが、貴方はそれでよろしいのですか?」と申し上げると「何故唐突にお声をかけるのですか?」とおっしゃった。
 私の弟がカイの熟練者なのですが、私はいつも彼に勝利するので相手が気の毒になって聞いただけなのですが、腹の虫が収まらなかったので「勝手を申して恐縮ですが、貴方をハイスラでお倒しします」と申して開始直後に力を溜めて前ハイスラを放ったところ、大層吃驚されたのでしょうか、ガードをしていたのでキャンセルして走りながらハイスラを放つと、血の気を失っていらっしゃいました。
 私は一気に空中へ跳躍したのですがカイは硬直しておられ、私の動きを見失ったらしく動いていらっしゃらなかったので、コマンド投げで防御を崩した上からついげきのグランドヴァイパでさらにダメージは加速されました。
 わざと距離をとり、「私はこのまま時間切れでもよろしいのですが」というとようやく必死な顔をなされて剣の先端から氷をお出しになりました。私はしゃがみダストで回避。これは一歩間違えるとカウンターで致命傷を受ける隠し技でしたので後ろの観客が拍手をお始めになりました。私は「お静かに、気が散ってしまいます。一瞬の油断が命取りなのです」というと観客はお黙りになられました。
 カイは必死にやってきますが、時は既に時間切れ、下段ガードを固めた私に隙はございませんでした。たまに来る下段ガードでは防げない攻撃もキックで撃退をし、終わる頃には衣がひどくお汚れになられた金髪の、魚類で例えると雑魚がいらっしゃいました。

 「いつでもハイスラでトドメは刺せました、あの時氷をお出しになろうとされた時にも実は殺めることができました」と申し上げました。
すると「いえ、先ほどの攻撃はハメでしょう? 私の界隈では前の試合は無いものと考えますので」とおっしゃったので私が眼光鋭く睨みつけると再び私から視線を外されました。
 2戦目は私のハイスラを先読みなされていたご様子で、いきなりバックステッポで回避されました。
 「あら、経験が生きましたね」と少し誉めたところ、ジュースをおごってくださるという約束をしましたので、空中でダストを当て一気にお傍にかけよりダストと足払いの二択を迫り、5回くらい足払いをしたところ、身の危険を感じたご様子で防御しようとしたので近づいて投げを見舞い、希望を失われてダウンなされているところにギロチンのハイスラが二回入りました。
 「今のが現実でなくて良かったですね、現実でしたら貴方は既にご逝去なされてますよ」と申し上げたところ、ご想像して圧倒なされたのか動きが鈍くなりましたのでガンフレイムで行動をコントロールさせていただき、さらに時間までコントロールさせていただいていることにも気付かせずに時間切れにさせました。
 
 そうしたところ「またですか(笑)」とか敗北なされた身で逃げ口上をおっしゃっていたので「誠に勝手ながら、限られたルールの中で勝利条件を満たしただけでございます」と申し上げたところ、お顔を真っ赤になされて、3戦目は幾分か攻撃的ではございましたが、挑発に軽々と乗ってくる利口とは程遠い者には確実なご他界が待ちうけておりました。
 ハイスラの恐怖が完全に摺り込まれ、思うようにお近づきになれないでいるようで、空中からいらっしゃったらキックで牽制し、飛び込みなさってきたら前ハイスラをさせていただき、いつの間にかガードゲージが光っていたので「グランドヴァイパでトドメをさしてご覧に入れます」と申し上げるとカイは必死に防御をなされたので狙い通り3段目くらいをロマンキャンセルいたしますと、予想通りお顔を青ざめられてガードをされていたので投げで強打させたのちにハイスラで息の根を止めました。

 その後はタイムアップまで粘りました。私の下段ガードは固く、隙を見せませんでした。カイも下段ガードできない攻撃をなされましたが、反撃もここまで。残念ながら、前半の遅れを取り戻しになる事が出来ませんでした。
 その後、僭越ではございますが、ボコボコにして圧勝しました。
 妙な雰囲気になりましたので私はミステリーを残す為、勝利画面になったと共に自宅に帰宅しましたが、恐らく不良界で伝説になっていることと思われます。