A地帯

創作小説、ブロント語、その他雑記等。

アンジャスト・ナイツ ♯3「Hunter」

こんです

Pモンの大会やらがあってちょっと遅れたorz

更新日時忘れてたのは内緒

では、更新





どうも最近本当にツイてないらしい。

あの黒髪パーマの少年に無理矢理依頼を頼まれたことではない。

問題は任務内容だ。


ランク☆☆☆☆★4
T国の研究所から逃げ出した改造人間B-00量産型計10体を破壊すること。


俺は3日前のことを思い出していた。



3日前
「お前の方から呼び出すなんて珍しいな。何の用だ?」

俺はランペイジの家に呼ばれていた。

「ああ……ちょっくら訊きてぇことがあって……な」

彼のサングラスの奥の目が光った。どうやらいつにも増して真面目な話らしい。

ランペイジは殺し屋だ。俺とはたまに仕事を共にする仲である。

普段は幼女に目が無い、所謂ダメな大人の典型だが、仕事の時は状況を冷静に判断し任務を遂行する。

この真面目な目はその仕事をする時と同じだった。

ランペイジが口を開く。

「B-00の事件、覚えてるよな」

「ああ」

改造人間が研究員を皆殺しにした事件。新聞のトップを飾ったあの出来事だ。

最終的に分かったのはそれは黒幕――プロフェッサー――がランペイジを賞金首にして捕まえ、金を得ようと仕組んだモノだった。

結果としてそいつはB-00を味方につけたランペイジに返り討ちに遭ったわけだが。

「しかしなんで今になってそんなことを……」

「どうやらあのプロフェッサーのやつ、金目当てでT国にB-00の情報を売り払っていたらしい」

「……何?」

俺は耳を疑った。

奴め、そこまでして金が欲しかったのか。それにしても余計なことをしたものだ。

何てったってあの化け物じみた人造人間が大量に生産されているかもしれないのだ。

一気に世界の戦力バランスは崩れ、T国の一人勝ち……いや、戦場そのものが無くなるかもしれない。

それはマズい。

「どうするんだ?」

俺が訊くとランペイジは部屋の奥から縦横20センチくらいの黒い箱を取り出してきた。

蓋を開けると10本程度の注射針が現れた。

その中には透明の怪しい液体が入っていた。

「……それは?」

「プロフェッサーがB-00を倒すのに使ったウイルスだ。ちょうど奴のアジトにあった書類をかっさらって自分で作った。もしB-00が暴れた時の為に……な。まあそんな心配は杞憂だったが」

「自分で作ったのか!?」

俺は思わず大声を上げてしまっていた。

確かに、ランペイジが機械関係の知識に明るいのは知っていたが、まさかこんな事もできるなんてな。

「ああ、で、頼みがある」

ランペイジは注射を黒い箱ごとこちらによこした。

「そのT国の研究所に忍び込んで、奴らの計画を止めて欲しいのさ。もし完成しているのならこいつを使え」

「あんたはやらないのか?」

「ちょいとばかし用事が出来ちまってな。何でも遺跡に入って内部を調査するらしい。それに、潜入任務は俺の性に合わねぇし」

「そうか……」

俺は注射器を一本、割れないように箱から丁寧に取り出した。

中の液体は透明で、一見するとただの水と間違えそうだが、微妙な粘性が水でないという事実と怪しさを醸し出している。

……どうしても目の前の男に訊きたいことがあった。

「なあランペイジ

「ん?なんだ?」

怪しい液体をまじまじと見ながら俺は言った。

「お前……もっといい仕事無かったのかよ」




俺の汚い部屋の隅に置かれているその黒い箱は妙に周りの景色より浮いていた。

本当なら潜入任務専門の奴に頼んでこの任務を片付けさせるつもりだったが、まさか違った形で俺自身が出向くことになろうとは。

どっちにしろランペイジが作った『これ』のおかげで事は楽に進みそうだ。

「さて……と」

そう独り言を吐くと、俺は部屋を出てナイツロード本部4階の居住区に向かった。

もうひとつの仕事を片さなければ。



=====


ランペイジすげー

次の更新はまだ決まってないので追って連絡します。

来週テスト+模試ですって。

氏ねるね^^

ではノシ